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《ブラジル》DEMがセントロン離脱?=親大統領デモで批判され=20年の市長選での影響恐れる

マイア下院議長(Wilson Dias/Agencia Brasil)
マイア下院議長(Wilson Dias/Agencia Brasil)

 26日の親ボルソナロ大統領のデモを受け、民主党(DEM)が中道政党勢力のセントロンから距離を置こうとしはじめていると、30日付現地紙が報じている。
 DEMは下院で28人と、下議では10番目に多い政党に過ぎないが、ボルソナロ政権内では、オニキス・ロレンゾーニ官房長官ら、3人の閣僚を擁し、ロドリゴ・マイア下院議長、ダヴィ・アルコルンブレ上院議長の両院議長を抱えるほどの影響力も持っている。だが、ボルソナロ政権との連立はせず、「独立」を保っている。
 DEMは一般的なイメージでは、進歩党(PP)、自由党(PL・旧共和党)、ブラジル共和党(PRB)、民主運動(MDB)、連帯(SD)といった、下院で約230人を占めるセントロン勢力の一つと見られている。26日のデモでは、マイア議長がセントロンを指揮して、ボルソナロ政権の前に立ちはだかっているかのような主張をしているデモ隊の姿も一部で見られた。
 DEM党首のACMネット氏は、「DEMがセントロンだったことはない」と主張した上で、「マイア氏は気の毒だ。批判はずいぶん誇張されたもの」とマイア氏を擁護している。
 同党首をはじめとし、同党内部ではDEMがセントロンの一つとして扱われることは誤りだとする声が少なくない。彼らの根拠は、セントロンの中心人物であったエドゥアルド・クーニャ前議長(MDB)の辞任を受けて行われ、16年6月の下院議長選で、クーニャ氏の息のかかっていたロジェリオ・ロッソ氏(社会民主党・PSD)を破ってマイア氏が勝利した際に、「セントロン勢力を打破した」と報じられていたことを覚えているからだ。
 DEMがこのような方向を取りはじめているのは、2020年に行われる全国市長選に響くのを恐れているためだ。セントロンは26日のデモで「古い政治勢力」と呼ばれたのみならず、クーニャ氏のラヴァ・ジャット作戦での逮捕でかねてからマイナス・イメージがある。
 DEMからの離反者らが創設した社会民主党(PSD)はセントロン扱いされておらず、セントロンのリーダー格のアギナウド・リベイロ下議(PP)も「セントロンなど存在しない。ただのでっちあげだ」と否定しはじめているほどだ。
 なお、下院のジャーナリズム管理局は29日、下院に関する公式の報道を行う機関に対し、「セントロン」という言葉を使うことを禁じた。

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