サッカーの中国スーパーリーグで活躍するリカルド・グラール(27、広州恒大)とエウケソン(29、上海上港)の2人が、中国サッカー連盟からのオファーを受け、中国代表になるべく帰化する準備を進めているという。
他国の代表として帰化するには、対象となる国での5年以上の生活が必要となるが、2013年から中国でプレーしているエウケソンはこの条件を満たしており、15年から在籍のグラールも、今年で5年目となる。
2人とも実績は十分だ。エウケソンはブラジルではボタフォゴでプレーし、中国に行く直前の2012年のシーズンにも11得点を記録する活躍を見せていたが、中国移籍後の2013、14年には2年連続で得点王、14年には最優秀選手にも輝いている(13、14年は広州恒大でプレー)。
グラールは2013、14年にクルゼイロのエースとして全国選手権2連覇に貢献、14年には国内最優秀選手に輝いた。この実績を引っさげて2015年に広州恒大に移籍。15、16年は2年連続で最優秀選手に選ばれ、16年には得点王にも輝いた。
グラールは2014年に1度セレソンに召集され、1試合のみ、親善試合で途中出場している。だが、その後は中国での活躍にも関わらず、召集が見送られ続けていた。昨年の暮にはセレソンでの再召集を目指すべく、帰国してパルメイラスに移籍し、エースとしての活躍を期待されていた。だが、4月にはじまった全国選手権の開幕戦の前半にいきなり負傷。戦列を離れている間に、チームは負けなしの連勝で首位を独走。その間に広州恒大から再度復帰のオファーを受け、戻っていた。中国代表は、スーパーリーグでプレーする外国人選手に目をつけており、ニコ・イェナリス(イングランド、北京国安所属)など、中国系の血筋を持つ選手らがすでに帰化している。
なお、現在の中国代表の監督は、2006年のW杯でイタリアを世界一に導いたマルチェロ・リッピ氏だ。(29日付ESPNサイトより)