【既報関連】5月22日にチリのアパートで死亡したブラジル人の家族6人の遺体が3日朝、サンチアゴを出立した。6人の葬儀と埋葬は、4日にサンタカタリーナ州フロリアノポリス大都市圏のビグアス市で執り行われる。
遺体での帰国となったのは、ファビアノ・デ・ソウザ氏(41)、デボラ・ムニス・ナシメント・デ・ソウザ氏(38)、二人の子供のカロリニさん(14、高校1年)、フェリッペ君(13、中学3年)、デボラ氏の弟のジョナタス・クルジェル・ムニス氏(30)、ジョナタス氏の妻のアドリアネ・パジーリャ・クルジェル氏の6人だ。デボラ氏一家はビグアス市、ジョナタス夫妻はサンパウロ州オルトランジアに住んでいた。
一家はカロリニさんの誕生日(24日)を祝うため、1週間の予定で旅行中で、借りたアパートでガス漏れが生じ、一酸化炭素中毒を起こした。
チリ警察は22日午後1時頃、ファビアノ氏から救助を求める電話を受けたが、住所が見つからず、救助できなかった。
警察が現場に到着したのは、ブラジル在住の親族から連絡を受けた在サンチアゴのブラジル国大使が現場に赴いたのに、アパートの中からは反応がなく、警察に通報したためで、最初の通報からは4時間も経っていた。チリ当局は警察の対応に怠慢などの問題がなかったかを捜査している。親族はデボラ氏から「皆が死にそう」との音声メッセージや全身が紫色になった写真を受け取り、大使館と連絡を取ったという。
6人の葬儀は、ビグアス市のヴァーレ・ド・イタジャイ大学の体育館で朝8時半から、埋葬は午後4時頃、同市サンミゲル墓地で行われる。