ブラジル地理統計院(IBGE)は4日、4月の工業生産高は、3月比で0・3%増だったと発表した。同日付現地サイトが報じている。
この4月の生産増も、3月に記録した1・4%の減産分を埋め合わせることはできず、今年1月から4月までの累積生産高は、昨年同期比でマイナス2・7%だ。さらに今年4月と昨年4月を比較すると、3・9%のマイナスだった。
IBGEのデータ発表前に調査会社の一つが金融機関やコンサルタント会社、計21社に聞き取り調査を行った際の平均値は、「4月は3月比で0・7%増」だった。
IBGEは、「今年4月の結果は、単月度最高を記録した2011年5月と比較すると、17・3%低い」と発表した。
この結果は、今年1月25日に発生した、ブルマジーニョの鉱滓ダム決壊事故の影響を大きく受けている。4月の鉱業生産は前月比マイナス9・7%で、4カ月連続のマイナスとなった。この間の減産は累積25・7%で、昨年4月比ではマイナス24%だ。
IBGE調査責任者のアンドレ・マセド氏によれば、「鉱業を除外した工業生産高は1・2%増」だという。
部門別の生産高は、26部門中、20部門で前月比増だった。増産率が高かったのは、自動車、トレーラーおよび車体部門の7・1%、機械設備部門の8・3%、化学製品部門の5・2%、食品部門の1・5%だった。
また、財別分類では、耐久消費財が3・4%増、資本財が2・9%増、半耐久または非耐久消費財が2・6%増、中間財がマイナス1・4%だった。