ブラジル中銀が毎週月曜に発表する市場調査「フォーカス」最新版が3日朝、発表された。それによると、各金融機関が予測した今年のGDP成長率の平均は1・13%で、先週出された予測値1・23%より0・1%ポイントダウンとなった。19年のGDPの予測値は、これで14週連続での下方修正となった。
フォーカスは「来年のGDP成長率予測」も出している。2020年のGDP成長率予測は2・5%で、先週と同じだが、この数値も3月の初めは2・8%だった。
ブラジル地理統計院(IBGE)は、5月30日に、今年第1四半期のGDPは直前期比でマイナス0・2%だったと発表。これは2016年第4四半期以来、2年ぶりのマイナスだった。
ブラジル経済省は5月22日に今年のGDP成長率は1・6%と独自の予想を出したが、それも2カ月前の予測より0・6%ポイント下方修正されている。経済省財務特別局のワルデリー・ロドリゲス局長は、経済省の予測とフォーカスの予測に違いが出たのは、発表日が2週間ほどずれたからとしている。
フォーカスは、その他の経済指標の予測値も出している。2019年のインフレ率は、前の週の4・07%から4・03%へ下方修正された。2020年のインフレ率予測は4・0%で、そのままだった。
経済省が5月22日に出した今年のインフレ予測は4・1%だった。(3日付ヴァロール・エコノミコ電子版より)