サンパウロ市市警は19日、9日に俳優のラファエル・ミゲルさん(22)とその両親を殺害したパウロ・クペルチーノ・マチアス容疑者(48)が変装して逃亡している可能性を想定した8枚の手配写真を公表した。20日付現地紙が報じている。
マチアス容疑者は、自身の17歳の娘がラファエルさんと交際しているのが気に入らず、9日にそのことで話し合いをしようとして同容疑者の自宅まで来たラファエルさんら3人を、自宅の玄関前で射殺。それ以来、行方をくらましている。
市警は親類などへの聞き込みを含め、同容疑者の追跡捜査を行っているが、南部ペドレイラ地区付近の監視カメラの映像には、事件直後に同容疑者が通りを走り、赤い車にかけこんで逃げる姿がとらえられている。
市警は既に、マチアス容疑者が変装していることを想定した8枚の手配写真を作成、公表した。
その写真は、犯行当時の長髪の同容疑者を基準に、帽子やサングラスをかけた状態、外見を変えるべく、髪を短く刈る、または剃ったもの、髭を生やしたものなどで構成されている。
警察は同容疑者の親戚からも事情聴取を行っており、容疑者の姉妹がパラナ州に家を持っていることを突き止めている。また、10日未明に同容疑者の店に来て、自宅前の防犯カメラの映像を受信できる機材を取り外した3人組の身元も含め、同容疑者の逃亡を助けている人物の特定などにも努めている。
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