サンパウロ州交通局(Detran―SP)が26日、通常の運転免許の更新はインターネットで受け付けると発表したと27、28日付現地紙、サイトが報じた。
現時点でインターネットでの更新を受け付けるのは、サンパウロ市、グアルーリョス市、カンピーナス市、サントス市など、85市のみだが、対象は徐々に拡大させていくという。
今回の変更により、運転免許所有者は州交通局やその出張所に出向く必要がなくなる。また、州交通局は最後の更新時に登録した写真や指紋、サインを再利用して、新しい免許証を発行する事になる。
ただし、インターネットによる更新は、全てのカテゴリーが対象ではない。対象となるのは、カテゴリーA(バイク)とB(乗用車)ならびにA/Bの免許所有者で、バスやトラックなどを運転する運転手(C~E)は対象外となる。
また、更新手続きの対象となるのは、免許証の期限が切れた人や、30日以内に切れる人だ。
同州交通局によると、対象となるカテゴリーの運転手は、全州の運転免許所有者(2400万人)の82%を占めているという。
他方、結婚などで名前が変わった人や転居した人など、登録された情報の変更が必要な人は、窓口に出向く必要がある。
また、スピード違反や飲酒運転などで免停または免許剥奪となった場合も、インターネットでの更新は出来ない。
インターネットでの更新を希望する運転手は、同州交通局が認定したクリニックで身体検査と心理テストを受けた上で、発行手数料と郵送料を払う必要がある。必要な経費は、身体検査87・55レアル、心理テスト102・12レアル、発行手数料と郵送料54・77レアルだが、心理テストは、タクシー運転手のように、収入目的で運転する人だけが対象だ。
もちろん、インターネットでの免許更新はオプションで、希望者は従来通り、個人的に交通局や出張所に出向いて更新する事が出来る。