ブラジル地理統計院(IBGE)は2日、今年5月の工業生産高が4月に比べて0・2%ダウンしたと発表した。4月は3月比で0・3%アップしていた。
5月の工業生産高は4月比ではダウンしたが、下旬からトラック運転手のストが始まった昨年5月と比較すると7・1%高かった。
1年前の同じ月との比較では、今年4月は3・9%ダウン、3月は6・2%ダウンだった。
今年1月から5月までの累積は昨年同期比0・7%ダウンで、昨年6月から今年5月までの直近12カ月の累積は変動がなかった。
4月から5月にかけての生産減は、消費財のマイナスが大きかった。消費財の内、耐久消費財は1・4%落ち、半、または非耐久消費財は1・6%落ちた。
他方、機械などの資本財は0・5%増え、中間財も1・3%増加した。
26に細分化した工業製品分野で見ると、4月から5月にかけてでは、18の分野で生産高がダウンした。
生産ダウンが目立ったのは、「自動車および車体」のマイナス2・4%や、「飲料」マイナス3・5%、「革、旅行用品、履物」マイナス7・1%、「その他の化学製品」マイナス2%、「金属製品」マイナス2・3%、「非金属鉱物製品」マイナス2・1%、「その他の製品」マイナス5・8%などだ。
一方、4月から5月にかけて生産高が増えた8分野中、状況改善が著しかったのは「抽出、採掘部門」で、伸び幅は9・2%だった。「コークス、石油製品、バイオ燃料部門」も3・2%増だった。(2日付アジェンシア・ブラジルより)
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