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リオ五輪=元知事が票を買ったと明かす=買われた委員にはブブカも

 五輪招致に関わる汚職容疑で取調べを受けている元リオ州知事、セルジオ・カブラウ被告は4日、16年リオ五輪招致にあたり、200万ドルで国際五輪委(COI)メンバー9人を買収したと供述した。5日現地各紙が報じている。
 カブラウ氏の供述に上がった、買収された9人のメンバーには92年、96年の五輪で4個の金メダルを獲得したロシアの元スイマー、アレクサンダー・ポポフ氏や、ウクライナの元棒高跳び選手で88年五輪金メダリスト、セルゲイ・ブブカ氏も含まれている。
 供述によると、買収は、1999年から2015年まで国際陸上協議連盟の会長職にあった、ラミネ・ディアック氏を通じて行われたという。
 カブラウ被告はさらに、リオ市長エドゥアルド・パエス氏、ルーラ大統領(共に当時)も買収工作の存在を知ってはいたが、二人共、工作そのものには関わっておらず、個人的利益も得ていないと供述した。
 16年リオ五輪の開催は、2009年にコペンハーゲンで行われたCOI総会で決定した。第1回目の投票結果は、マドリッド28、リオ26、東京22、シカゴ18で、最下位のシカゴが落選した。買収した9票がなければ、リオは第1回投票で落選していたことになる。
 カブラウ氏は、「ルーラ大統領(当時)に工作の存在をそれとなく打ち明けたが、ルーラは聞こえなかったふりをして、『〃なにか〃があったみたいだな、まあ、済んだことだ』と返事をした」と供述した。
 カブラウ氏は2017年11月に開始された、五輪招致における汚職捜査の被告の一人だ。被告人にはアルトゥール・ヌズマンブラジル五輪委(COB)元会長らも含まれている。