《ブラジル》6月の生活必需品製品群、平均価格が発表=調査17市中10市で価格減
ブラジル労組間社会経済調査・統計所(DIEESE)は4日、国内の主な州都17市での、生活必需品セット(セスタ・バジカ)の平均価格を発表した。
それによると、6月は、調査対象の17市中10市で、セスタ・バジカの平均価格が下降したが、7市では上昇した。
価格低下が最も大きかったのはブラジリア(6・65%)で、アラカジュ(6・14%)、レシーフェ(5・18%)が続いた。
また、価格の上昇幅が最も大きかったのはフロリアノポリス(1・44%)で、リオデジャネイロ(1・16%)、ベロ・オリゾンテ(1・05%)、カンポ・グランデ(1・03%)と続いた。
他方、今年1月から6月までの累積で見た場合は、調査対象全ての市でセスタ・バジカの平均価格が上昇している。
上昇率が一番高かったのはヴィトーリアの20・20%で、上昇率が最も低かったのはカンポ・グランデの1・29%だった。
ヴィトーリアは直近12カ月間の累積でも17・31%を記録し、上昇率が最も高かった。12カ月間の累積上昇率が最も低かったのは、ベレンの6・82%だった。
セスタ・バジカが最も高かったのはサンパウロ市(501・68レアル)で、リオ・デ・ジャイネイロ(498・67レアル)、ポルト・アレグレ(498・41レアル)と続いた。
逆に最も安かったのはアラカジュ(383・09レアル)で、次はサルバドール(384・76レアル)だった。
DIEESEは、セスタ・バジカが最も高かった市の数値を基に、1人の労働者が配偶者、子供2人を養っていくのに必要な最低限の収入を算出している。
6月の場合はサンパウロ市の数値が基準で、一家4人の食費、住居費、医療費、教育費、衣類、清掃・衛生費、交通費、余暇、社会保障費などを全て賄うのに最低限必要な額は、4214・62レアルと試算された。この額は法定最低賃金998レアルの4・22倍にあたる。(4日付アジェンシア・ブラジル、同G1サイトより)