ブラジル国内ニュースビジネスニュース

《ブラジル》社会保障制度改革=「330票取れる」とロレンゾーニ官房長官=採決に向け、最終打ち合わせ

オニキス・ロレンゾーニ官房長官(Valter Campanato/Ag. Brasil)

 【既報関連】社会保障制度改革に関する意見書が5日未明に下院特別委員会で承認されたことを受け、ロドリゴ・マイア下院議長(民主党・DEM)、オニキス・ロレンゾーニ官房長官、ダヴィ・アルコルンブレ上院議長(DEM)と、年金問題担当特別局のロジェリオ・マリーニョ局長が7日、ブラジリアの下院議長公邸で会合を行い、10日夜までに1回目の下院本会議承認を果たすための戦略を練ったと、8日付現地各紙が報じた。
 社会保障制度改革は憲法改革案であるため、議会では定数の60%以上の賛成が2回必要だ。下院通過のために必要な最低票数は308で、上院は49だ。
 ロレンゾーニ官房長官によると、政府は、社会保障制度改革賛成票を少なくとも330はとるために動いているという。
 週末の6、7日は、各政党のリーダーや、公務員の代表者、政府側のスタッフらが入れ替わりで下院議長公邸に詰め掛けた。全ての関係者は5日未明に承認された意見書の最終調整を目的としていた。ロレンゾーニ官房長官は「330は現実的な数字」と語った。
 4日から5日にかけての特別委員会では警察関係者、治安関係者からの不満が出ていたが、ロレンゾーニ官房長官は、「5日承認の意見書は、既に警察の要求である、『退職直前の給与と同額の年金を受け取れる』、『現役職員と同じペースでインフレ調整が受けられる』に応えている」としている。

こちらの記事もどうぞ

Back to top button