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■ひとマチ点描■汁に凝ったうどんが好評

岩手県人会の千田会長(中央)

 県連日本祭りでブラジル岩手県人会は、三陸わかめうどん、コロッケ、餃子、岩手そばなどを販売したが、他県人会と同様に売上げ減に苦しんだという。
 6日(土)晩、千田曠曉会長は「去年は110周年で特別だったけど、今年は一昨年より売り上げが少ない感じだね。同じものを同じ様に作っているんだけど…」と戸惑いを隠さない。野菜を切る人、餃子を焼く人、うどんをゆでる人など所狭しと役員や婦人部が総動員され、30人ほどが切り盛りしていた。
 特に工夫をしたのが、うどんの汁だそう。「詳しい人に相談して、美味しくなると聞いたいろいろな食料をあれこれ入れている」という凝りようだ。千田会長自らが「汁の味を確認する」という。当日寒かったせいか「三陸わかめうどんは700食分用意して、残ったのは1キロのみ」。全体として売上げが伸び悩む中で、かなり貢献した。
 ただし、前週末に婦人部が、マンジョッカ400キロを茹でて潰し、具には挽肉とトウモロコシをいれたコロッケ4700個を用意したが、「残ったので冷凍保存した」という。千田さんは「不況でお客さんの財布の紐もかたかったのかな」との感触。ここはやはり、ボルソナロ大統領に早く景気回復策を打ち出してほしいところだ。(深)