ジャイール・ボルソナロ大統領(社会自由党・PSL)は11日、三男のエドゥアルド・ボルソナロ下議(PSL)を米国大使に任命する意思があることを明らかにした。12日付現地各紙が報じた。
ブラジルでは大使になる条件として、「ブラジル生まれで35歳以上であること」という規定があるが、エドゥアルド氏は10日に35歳になったばかりだ。
エドゥアルド氏は12日、外務省を訪ね、エルネスト・アラウージョブラジル外務大臣と会談した。
会談後にエドゥアルド氏は、「外相も、私が正式に任命された場合には支持すると言ってくれた」と語った。
これまで、ブラジルが諸外国に派遣する大使は、外務省高官から選ばれてきた。エドゥアルド氏には外務省での経験は一切ない。しかし、「外務省での経験はなくとも、帰化人でない35歳以上のブラジル人で、卓越した能力の持ち主であると共に、国家への顕著な貢献歴がある場合は、例外的に大使になれる」とも定められている。
エドゥアルド氏が大使に就任するためには、上院外交問題委員会で口頭試問を受け、信任投票で選ばれた上に、上院の本会議で信任される必要がある。また、大使に就任する際、エドゥアルド氏は下議の職を辞する必要がある。在米ブラジル大使の座は今年の4月から空席になっている。
エドゥアルド氏はさらに、「自分は親の七光りだけでここまで来たわけではない。ここまで苦労もして、実績も積んできた。事実、私は下院外交問題委員会の委員長だ。米国に研修留学した経験がある。英語もそこで勉強したし、ハンバーガーだって自分で焼ける」と語っている。
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