ジャイール・ボルソナロ大統領(社会自由党・PSL)は15日、下院で開かれた、ブラジル軍特殊作戦部隊設立17周年記念の式典に参列した。
「自らの命を犠牲にし、時には悪評に耐えてまでも、ブラジル軍は国家を守っている。そんな軍により、民主主義と自由が守られているブラジルとその国民は幸せだ。全ての国民が幸福を希求できるように軍は日々働いており、軍は完全に国民と共にある」と演説した。
同大統領は、「世には知られていなくとも、軍が国の平和を守るために多くの困難な任務についていることを私たちは知っている。情報の効果的な使用法を熟知していることの方が、情報そのものよりも有益だ。いかなる勢力もブラジルへの侵攻などを考えないようにすることが、軍の作戦行動そのものより有効」とも語った。
同大統領は議会で審議中の社会保障制度改革にも触れ、「政府と議会は共同で問題を解決している。現在のブラジルは、国そのものが朽ち果ててしまわないための化学療法が必要だ。少数の抵抗勢力は存在しているが、やがて、議会の多数派、そして国民によって考えを改めるだろう。上下両院の議員諸君、我々が力を合わせればブラジルの将来を変えることが出来るのだ」とした。
同大統領はまた、米国大使に三男のエドゥアルド・ボルソナロ下議(PSL)を指名しようとの考えに批判が噴出していることに関して、「マスコミからの批判が集中しているのは、適切な人事である証拠。エドゥアルドは英語もスペイン語も堪能だし、国際経験も豊かで、トランプ米大統領とも懇意だ」とした。
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