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■記者の眼■参院選=ギリギリすぎて間に合わない?!=投票通知到着が最終日の前日

 日本の「第25回参議院議員通常選挙」の在外公館投票について、サンパウロ市在住の本紙読者から「投票の通知書類が12日になって家に届いた。在外投票期間が13日までだから、間に合わない人もいたのでは。もっと早く郵送できなかったのか」と問い合わせがあった。
 今回の参院選は4日に日本で公示され、在サンパウロ日本国総領事館の投票期間は5~13日。12日に通知が届いたのでは、書類などの準備が間に合わず、都合がつかなかった人がいたかもしれない。
 総領事館に確認したところ、「2日か3日の時点で、通知書類は印刷所から郵便局に届けたと聞いている」とのこと。また「今回の参院選は、日程の正式決定から公示までが非常に短く、対応がいつもより後手になった面がある。非常に申し訳ない」とした。
 確認したところ、前回16年の参院選では正式決定から公示まで20日間あったが、今回は8日間しかなかった。
 本紙読者によると郵便局の消印は5日午後で、郵便局内の業務の遅れもあったと考えられる。
 総領事館からはメールやホームページでも事前に在外公館投票の通知を行っているが、年配者など、書類の通知のみで情報を受け取る人もいる。
 全世界の在外選挙人名簿登録者数は約10万人で、有権者全体から見ればごく小さな割合かもしれない。だが政府には海外有権者の意見もしっかり汲み取ってほしいところ。