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《ブラジル》環境審議会のメンバー交代=96人が23人に減り、抽選

審議会メンバーの抽選は宝くじの当選番号決定用の機材を使って行われた(17日付G1サイトの記事の一部)

 環境省が全国環境審議会のメンバーを96人から23人に減らし、17日に抽選でメンバーを選出したと17日付現地紙サイトが報じた。
 同審議会は同省の働き全般を審議し、助言を与える機関で、環境許可を与える基準の決定や、環境の質の改善、維持に必要な規範設定などの責任を負っている。
 新審議会構成メンバーは、連邦政府代表10人(環境相を含み、抽選には不参加)、州や連邦直轄区の代表5人(地域毎に1人)、26州都の代表2人、民間企業(全国規模の連盟単位)の代表2人、環境団体の代表4人で、連邦政府代表以外は、2年だった任期が1年に短縮される。
 17日の抽選の重みには、州、州都、民間企業の代表と、環境団体の代表で差がある。前3者では、新たな審議会のメンバーと共に、その後に代表を派遣する順番も決められたが、環境団体の代表は、毎年、抽選を行うのだという。
 抽選者リストに掲載されている環境団体(非政府団体)は673あるが、審議会の議席は四つだけ。4団体は抽選結果発表後、5営業日以内に必要書類を提出しなければならない。最終的な構成メンバーは9月6日までに公表される。
 審議会の規模縮小は5月29日の省令によって決められたが、民間の環境団体は、22議席が4に減り、参加率は22%が18%に低下。任期も1年になり、継続的な働きかけは困難になる。民間企業も議席が減った。
 政府関係者の議席占有率は29%が41%に拡大したが、検察庁や州検察局、国家水資源庁、下院の環境委員会、生物多様性保全のためのシコ・メンデス研究所などは議席を失った。