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《ブラジル》ボルソナロ大統領「息子優遇の何が悪い?」=駐米大使任命問題で放言連発

エドゥアルド・ボルソナロ下議(Paola De Orte/Ag. Brasil)

 【既報関連】ブラジルのジャイール・ボルソナロ大統領(社会自由党・PSL)は18日、自分の三男、エドゥアルド・ボルソナロ下議(PSL)を駐米ブラジル大使に指名する考えを再度強調した。18、19日付ブラジル各紙・サイトが報じた。
 「私が自分の息子を優遇しようとしている? その通りだ。息子に上等の肉を食わせられるならそうする。まあ、今回の件は上等の肉とは関係ない。世界最強国家との友好関係を強化するためだ」と大統領はインターネット中継で語った。
 大統領はその発言の前にも、「外相にはエルネスト・アラウージョがいるが、息子は外相にだってふさわしいとまで言わせて貰う。息子は世界中のブラジル大使を束ねることさえもできる器」と語っていた。
 大統領の放言は止まらず、「合法か? 合法だ。禁止する法律でもあるのか? ない。国益に適っているか? 適っている。単純なことだ」と続けた。
 ブラジル大使は大統領が指名するが、指名された人物は上院外交問題委員会で試問を受け、委員会と上院本会議での承認を得て初めて、任命される。
 エドゥアルド氏は外交官としての経験がないため、委員の間でも、同氏を承認するか否かで意見が割れているという。