ジュリオ・セメギーニ科学技術相代理は22日、連邦政府は国内の5G回線担当業者を決める公開入札を来年の上半期中に行う意向であることを明かした。同日付現地ニュースサイトが報じている。
第5世代移動通信システム(5G)は、インターネット通信が高速、大容量化するだけでなく、家庭内電気機器から自動車、公共のインフラ施設までがネットワークにつながり、日常生活に大きな変化が起こると期待される技術だ。
サンパウロ市で開催中のスマートシティ・エキスポ・ブラジルに出席したセメギーニ科技相代理は、「我々が導入しようとしている5Gは国を挙げた取り組みで、公共の機能を州、市、都市圏の枠組みを超えてつなぐことが可能だ。その事は極めて重要」と語り、ブラジルの発展のために5Gは欠かせないとの認識を示した。
同科技相代理は、連邦政府は電気通信サービス普遍化基金(Fust)を5G普及化計画の資金として使う意向であることも明らかにした。「Fustの資金として集められても使われていない年間20億レアルに及ぶ資金の一部を、この計画のために使えるようにするために、一部改正を加えた法案を8月中に議会に提案し、承認に向けて動く」のだという。
連邦政府は今月7日、全国規模で5G技術を導入するための政策に関する意見を広く民間から募るための公聴会を始めている。
スマートシティ・エキスポでは、クリチバ市、モジ・ダス・クルーゼス市、ヴィトーリア市などが、先端技術を利用した街づくりプロジェクトで表彰された。