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援協=JICA長谷川さんに感謝状=病院30年誌完成、6月定例会

与儀会長から感謝状を受け取る長谷川さん

 サンパウロ日伯援護協会(与儀昭雄会長)は「6月定例役員会」を6月27日、サンパウロ市の本部ビルで開催した。独立行政法人国際協力機構(JICA)のボランティアとして、2年間援協で巡回診療などの活動を行った長谷川美津子さんに感謝状を授与され、日伯友好病院の開院30周年記念誌の完成報告、毎年恒例のソルテイオ(懸賞)などの連絡があった。
 長谷川さんは2年の任期を終え、7月1日に帰国した。「ブラジルで盆踊りを見て、日系社会が日本の文化や心をブラジルに伝えていることを改めて感じた。帰国したら日系人や外国人への活動を積極的に行いたい」と述べ、与儀会長から感謝状を受け取った。
 また昨年、日伯友好病院開院30周年を迎え、記念誌『日伯友好病院30年史』が完成したことが報告され、出席者に配布された。
 援協創立60周年に関しては、記念式典が8月12日にサンパウロ市市議会で開催の予定。『創立60周年記念誌』の内容については、園田昭憲福祉委員長から「皆の参加を得て作りあげたい。各施設の関係者に展望を語ってもらう」と発表があった。
 毎年恒例のリッファ(協力券)は、これまでブラジル連邦貯蓄銀行の認可を受けていたが、今年から財務省の認可を受けることになり、名称が「ソルテイオ」(抽選券)に変更された。賞品は例年通り、本田技研工業、パナソニックが自動車や家庭電器を用意する。販売開始は7月から。
 日伯友好病院を除く5月度決算は140万4432レアルの赤字を計上したが、同病院を含む全体では1170万6563レアルの黒字となった。


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 援協の6月定例役員会で配られた『日伯友好病院30年史』には、病院の沿革が記されている。完成前の84年に北島三郎氏が来伯して建設予定地に記念植樹を行った際の写真、88年の同院落成式に出席した礼宮殿下(現・秋篠宮皇嗣殿下)、ジョゼ・サルネイ大統領、福田赳夫元首相の姿も。88年に30床から始まり、18年には244床へ。職員数も120人から1652人と国内有数の優良病院に成長した。同誌は関係者のみの配布だが、この歴史を後世に伝えてほしいものだ。
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 援協定例役員会では、6月15日に開催された「第57回お見合い会」の参加者減少問題も取り上げられた。今回の参加者は20人程で「昔は男女が出会う機会が少なく、お見合いや人からの紹介が多かったが、今はネットやSNSで簡単に出会える」という意見も。担当の園田昭憲福祉委員長は「10人でも20人でも希望があればやる」との決意を述べ、ひとまず継続が決まった。だが年2回開催を1回にしたり、それでも参加者が少なければ中止も将来的には考えるという。