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サンパウロ大都市圏=金塊強奪事件の容疑者逮捕=人質と偽った職員含む3人

犯行後に乗り捨てられた連警車両に似せた車の一つ(Divulgação/Polícia)

 【既報関連】サンパウロ大都市圏グアルーリョス市のクンビッカ国際空港で25日に起きた約720キロの金塊強奪事件で、27~29日に容疑者3人が逮捕されたと29日付現地紙、サイトが報じた。
 最初の逮捕者は、人質にされたと言っていた空港職員のペテルソン・パトリシオ容疑者(33)だ。同容疑者は事件の当日、現場に乗り込んだ車から真っ先に降りた人物で、7年前から貨物ターミナルで荷物を捌く作業を担当していた。同容疑者は27日に事情聴取に応じ、誘拐された経緯や強盗団と辿ったルートなどを問われたりしている内に神経質になり始め、自分も関与していたと自供した。
 もう1人は、ペテルソン・ブラジルと呼ばれる男で、警察はこの男が知人のパトリシオ容疑者を誘ったと見ている。
 また、28日には、偽装した警察車両が乗り捨てられていた駐車場の関係者2人が事情聴取を受け、内1人が29日未明に逮捕された。
 29日未明に逮捕されたセリオ・ジアス容疑者は、犯人達が所持していた火器の一つに使われていたと思われる機関銃の充填機を持っていた。同容疑者は、犯人達が空港から運んできた金塊を別の車に乗せ換えて逃亡する際の車の手配などを手伝ったと見られている。
 警察は、事件当時の犯人達の動き方から、空港内、それも通常の職員は入れない地区での貨物の動きなどを知っている人物が関与していたと確信し、捜査を進めていた。
 1億1千万レアル相当の金塊の行方や残りの強盗団に関する捜査は、今後も継続して行われる。