ブラジル将棋連盟(吉田国夫会長)とニッケイ新聞(高木ラウル社長)は、日本のプロ棋士青野照市九段を招いて、将棋の無料講習会をサンパウロ市リベルダーデ区のブラジル日本文化福祉協会(Rua São Joaquim, 381)にて8月24日午後2時から5時まで開催する。事前申し込み不要。同講習会は全伯名人戦大会の一環として行われる。
青野照市九段は、升田幸三賞を2度も受賞した人物。同賞は革新的な戦法を発明した人に贈られる賞で、「将棋界のノーベル賞」の様なもの。案内のため来社した吉田会長とジェームス・マン・デ・トレド副会長は「将棋の真髄を体験できる、めったにない機会」と講習会への参加を呼びかけている。
講習会では「初心者向け教室」と青野九段参加の「団体対戦会」を行う。参加者は初心者向け教室でルールを覚えた後、参加者同士で5人1組のグループを作る。青野九段は団体戦に1人で参加し、5人グループを同時に相手にして、多面指導対局を行う。
優勝グループには賞品が贈られるほか、青野九段にハンデ無しで勝利出来た場合には、2020年に日本で開催されるアマチュア世界将棋フォーラムにブラジル代表選手として日本将棋連盟から招待を受けて参加する権利が贈呈される。
同日午前8時からは第2回全伯子供名人戦大会が行われている。参加する場合は参加費20レアルと事前申し込みが必要。25日午前9時に行われる第72回全伯名人戦大会は、参加費50レアルで事前申し込み不要。青野九段は両大会にも参加する。
講習会、大会についての問い合わせはブラジル将棋連盟(電話=11・3209・7687)まで。