国外就労者情報援護センター(CIATE、二宮正人理事長)の新専務理事に、愛知弁護士会の浅野康平氏(36、愛知)が就任し、23日に着任した。CIATEは日本での就労希望者に情報を提供し、その権利を擁護する厚生労働省の外部委託機関。デカセギブーム開始をうけ、1992年に開設された。
浅野理事は2011~16年まで愛知県一宮市の弁護士事務所に勤務し、主に不動産相続分野を担当。その後、名古屋国税不服審判所で国税審判官の任に就き、専門分野を税関係一般に広げた。
14年には愛知弁護士会が主催したブラジル視察行に同僚弁護士の勧めで参加。日本で接するデカセギ以外の多様な日系人像に触れ、ブラジルへの関心を強めた。前任の永井康之氏の退任が決まると、家族の後押しを受けて、後任に志願。名古屋国税不服審判所を退所し、CIATEの専務理事に就任した。任期は2年間の予定。
26日には着任挨拶のため編集部を訪れ、「早くこちらの習慣や言葉に馴染んで、皆さんの役に立てるよう頑張りたい」と意気込みを語った。
CIATEはサンパウロ市リベルダーデ区の文協ビル1階(R. São Joaquim, 381、電話=11・3207・9014)に在所。求人情報の提供だけでなく、社会保険(疾病、高齢、失業、労働災害)、年金一般(厚生年金、国民年金)、日本ブラジル社会保障協定に関する相談も請け負う。営業時間は平日9~17時まで。
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