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《ブラジル》7月のインフレ率は0・19%=「輸送」と「衣類」ではデフレ

 ブラジル地理統計院(IBGE)は8日、7月の広範囲消費者物価指数(IPCA、公式インフレ率)が0・19%だったと発表した。この値は6月の0・01%より高いが、昨年の7月の0・33%よりは低く、7月の値としては、2014年(0・01%)以来の低い数値だ。
 今年1月から7月までの累積IPCAは2・42%で、昨年8月から今年7月までの直近12カ月間の累積は3・33%だ。目下のところ、ブラジル中銀設定のインフレ目標基準値の4・25%を下回わっている。
 7月のインフレを押し上げた主要因は、1・20%上昇した「住居支出」だ。「住居支出」の中でも、「電気代」は4・48%上昇した。
 サンパウロ、クリチバ、ポルトアレグレの電気供給会社が値上げを行い、全国的にも黄色旗で追加料金がかかったことで、「電気代」は高騰した。また「上下水道費」も、7月は0・73%上昇した。
 7月のインフレを抑制した主要因は、「輸送」(マイナス0・17%)と「衣料品」(マイナス0・52%)だ。「輸送」部のデフレは、マイナス2・79%だった「燃料」の影響が大きかった。
 「燃料」のなかでは「ガソリン」がマイナス2・80%を記録。「衣料品」の中では、「婦人服」のマイナス1・39%が大きかった。また、7月の「食品」のインフレ率は、わずか0・01%だった。(8日付アジェンシア・ブラジルより)