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リオ大都市圏=5日間で若者6人が死亡=軍警捜査の流れ弾被害で

 リオ大都市圏では若者が流れ弾で死亡する事件が相次いでおり、9日から13日の5日間で、21歳以下の若者6人が犠牲になったと15日付現地紙が報じている。
 14日、リオ市西部のバングーで死亡したマルガレッチ・テイシェイラさん(17)もその一人だ。テイシェイラさんは生後1年10カ月の息子を抱いて教会へ行こうとしていた時、近くで起きた犯罪者と軍警の銃撃戦で銃弾を10発浴び、病院へ運ばれたが、途中で死亡した。彼女と共に被弾し、死亡した男性2人が銃撃を加えてきたので軍警が応戦したという。
 息子の方も左足と頭に銃弾を受けたが、命に別状はなく、手術後の容態も安定しているという。
 テイシェイラさんの死で、9日以降、流れ弾で死亡した無実の若者は6人になった。他の5人は、ガブリエル・ペレイラ・アウヴェスさん(18)、ルーカス・モンテイロ・ドス・サントス・コスタさん(21)、チアゴ・フレイタスさん(21)、ジオゴ・コスタ・シャヴィエル・デ・ブリットさん(16)、エンリコ・デ・ジェズス・ヴィエイガさん(19)だ。軍警は6人中3人は容疑者だというが、家族はいずれも、軍警の言葉を否定。荷物の中身が家を出たときに持って出た物とは違っていると証言する家族もいる。
 また、9~13日に行われた軍警の捜査や犯罪者との銃撃戦で死亡した人は、容疑者らも含めると15人に上るという。