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《ブラジル下院》4年半で犯罪700件超=最多は盗難、わいせつや傷害も

連邦下院議会(Arquivo/Ag. Brasil)

 15年1月1日から今年の6月3日までに、ブラジル下院議会の中で起きた犯罪行為は778件だったと、15日付現地紙が報じた。
 この場合の犯罪は、資金洗浄や汚職といった、政治家に付き物の犯罪ではない。1日平均、延べ人数で1万8千人が出入りする立法府において、最も多く記録された犯罪行為は窃盗で、4年半で59件が記録された。
 このデータは現地紙が情報公開請求をして得たもので、実際の窃盗被害はもっと多いことが考えられる。全778件の内468件は未だ調査中で、分類不明だからだ。
 2番目に多かったのは被害者がいない交通事故で40件。3番目は脅迫の33件、4番目は詐欺の30件、5番目は銀行関連詐欺の24件で、その他にも、わいせつ行為や発砲、職員への成りすまし、傷害、違法薬物所持などがある。売買春と思しき行為も記録されている。
 発生件数は2015~17年は年間約180件で、18年は132件、今年は半年経たないうちに92件だ。
 議会の建物、敷地内の安全を守るための議会警察は、271人配置されている。また、6人の下議が脅迫を受けており、護衛付きでの出入りを余儀なくされている。
 下院治安委員会の会長を務める、カピトン・アウグスト(自由党・PL)は、労働法改正、大統領罷免など、政治家の情念が燃え上がるようなテーマが扱われている時には、熱くなってしまう人も多いと語り、デモ隊や陳情団、対抗勢力と喧嘩になることも多いことを明かした。