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《ブラジル経済》企業家信頼感指数59・4Pに到達=大中規模企業中心に増加

 ブラジル工業連盟(CNI)は20日、8月の工業界の企業家信頼感指数(ICEI)が59・4ポイント(P)だったと発表。3カ月連続の上昇で、測定開始以来の平均値、54・5Pを上回った。
 この数値は0から100の間で推移し、50Pを超えた場合は、企業家たちが景気を楽観視していることを示す。
 景気への信頼感はどの規模の企業でも上がっているが、特に、中規模企業や大企業限定の数値は平均値を超えている。大企業限定のICEIの値は59・7Pで、中規模企業では59・5P、小規模企業では58・8Pだった。
 業種別では、「鉱業」が62・8P、「製造加工業」が59・5P、「建設業」は58・5Pだった。
 CNIは「ICEIの上昇は、現在のビジネス環境に対する各企業の認識の改善と、今後6カ月間の企業活動や経済の動向に対する楽観論が高まった結果だ」と述べている。
 CNI所属エコノミストのマルセロ・アゼベド氏は「金利引き下げや、退職金積み立て資金(FGTS)の引き出し許可により、消費拡大が期待できること、社会保障制度改革が下院で承認されたことなど、ブラジル経済にとってポジティブなニュースが続いた。ICEIはこれらの動きも反映している」と語った。
 また、ICEIを地域別に見ると、北部は4・0Pアップの61・7P、北東部9州は59・6P、南東部は58・5P、南部は54・9P、中西部は59・2Pだった。
 調査は今月の1日から13日に、2451社を対象に行われた。小規模企業が945社、中規模企業が917社、大規模企業が589社だった。(20日付アジェンシア・ブラジルより)