ブラジル経済省は23日、今年7月の全就労・失業者台帳(Caged)を発表。それによると、7月は133万1189人が正規雇用の職を得、128万7389人が正規雇用の職を失ったため、4万3820人分の正規雇用純増(雇用創出、前月比0・11%増)だった。
7月の結果を年ごとにみると、2015年、16年は連続で、正規雇用が大幅に減少したが、2017~19年は3年連続で純増となった。
Cagedの発表会見でブルーノ・ダルコルモ労働局長は、「経済が少しずつではあるが回復しており、それに合わせるように、雇用も回復の動きを見せている。政府は国内経済を構造的に回復させる手を着実にうっており、改革が進むにつれて、雇用情勢も良くなってくることを期待している」と語った。
今年1月から7月にかけての累積では46万1411人分の純増で、昨年同期の雇用創出44万8263人分と比較すると2・93%増えた。
7月の増減を産業部門別に見ると、8部門中、7部門で純増だった。
増え幅が最も大きかったのは建設業(1万8721人)で、2位がサービス業(8948人)、3位が製造業(5391人)、4位が商業(4887人)、5位が農牧畜業(4645人)、6位が鉱業(1049人)、7位が公益事業(494人)だった。
唯一純減となったのは公共行政部門(マイナス315人)だった。
正規雇用の増減を地域別に見ると、5地域全てで正規雇用が増えた。最も増え幅が大きかったのは南東部の2万385人で、中西部の9940人がそれに続いた。
また、国内26州と連邦直轄区の合計27の行政区別に見ると、一番多く増えたのはサンパウロ州(2万0204人)で、続いてミナス州(10609人)、3位マット・グロッソ州(4169人)だった。
だが、7州では正規雇用が減少した。最も減ったのはエスピリトサント州のマイナス4117人で、次がリオ・グランデ・ド・スル州のマイナス3648人、3番目がリオデジャネイロ州のマイナス2845人だった。(23日付G1サイト、同アジェンシア・ブラジルより)
タグ:サンパウロ