ブラジル地理統計院(IBGE)は28日、ブラジル国内の総人口が2億1014万7125人に達したと発表した。
これは今年7月1日時点での推定総人口で、昨年同日の推定総人口2億850万人より0・79%増えた。2017年から2018年にかけての増加率は0・82%だった。
州別の人口増加率が最も高かったのはブラジル北部のロライマ州で、昨年の57万6500人から60万5700人へと5・1%増えた。また、同州州都のボア・ヴィスタ市も人口増加率6・35%で、州都別で最大の増加率だった。
調査責任者のイザベル・マリ氏は、ロライマ州の人口が他の州に比べて著しく増加した原因は、隣国ベネズエラからの難民流入にあるとしている。
ただ、同州の人口増加率はブラジル国内で最大だが、実数で見れば、ロライマ州の人口は国内で最も少ない。
これに対し、サンパウロ州はブラジルの総人口の21・9%にあたる4590万人が集中し、人口最大の州の座を保っている。昨年のサンパウロ州の人口は4550万人だったから、0・8%増となる。また、2位はミナス・ジェライス州(2116万人)で、3位がリオデジャネイロ州(726万人)、4位はバイーア州(1487万人)だった。
IBGEによると、総人口の31・7%にあたる6650万人が人口50万人以上の48市に住んでいる。ブラジル国内には5570の市があり、全体の1%以下の市に総人口の3割以上が集中している計算になる。
国内全5570市中、最も人口が多いのは1225万人のサンパウロ市で、2位はリオデジャネイロ市(672万人)、3位がブラジリア(300万人)、4位はサルバドール市(290万人)だった。
逆に最も人口が少ない市は、ミナス・ジェライス州のセーラ・ダ・サウダージ(781人)で、次がサンパウロ州のボラー市(837人)、マット・グロッソ州のアラグアイーニャ市(935人)と続いた。(28日付G1サイト、アジェンシア・ブラジルより)