ブラジル地理統計院(IBGE)は30日、5~7月の失業率は11・8%(実数1260万人)で、4~6月期の12%より若干減少したと発表したと、同日付現地サイトが報じた。
総就業人口における非正規雇用者の比率は、2012年の統計開始以来最大の41・3%で、実数3868万3千人に達した。今年2~4月期の就業者全体における非正規雇用者の比率は40・9%で、昨年の5~7月は40・5%だった。
IBGEのシマル・アゼレード氏は、「2~4月は正規雇用が目立って増えたが、5~7月は労働手帳には記録されない自営業や家政婦などがまた増え始めたことが、非正規雇用の比率が最大になった原因」としている。民間企業の非正規雇用者は1年間で5・6%増え、自営業者も5・2%増えた。アゼレード氏は、「失業率は若干下がったが、労働市場では労働手帳に記載されない非正規雇用枠しか増えていない」と語る。
就労時間が週40時間未満で、もっと長い時間働く事を希望しているのに叶わない人は730万人おり、昨年同期比で12・4%増えた。
失業して求職中の人、週40時間未満の就労者、仕事がなくて求職を諦めた人を合計した労働力未活用率は24・6%で、4~6月の24・8%よりやや改善した。だが、まだ2810人分の雇用口が足りない計算になる。この数字は1年前より2・6%増えた。
求職を諦めた人は480万人で、労働力人口の4・4%を占めた。この数値も史上最高となっている。