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《ブラジル》退職金積立金早期払い出しが始まる=政府の景気刺激策、消費に回るか?

CAIXAの支店(参考画像・Jose Cruz/Ag. Brasil)

 ブラジルの連邦貯蓄銀行(Caixa)による勤続期間保障基金(FGTS)の払い出しが、13日から始まる。
 これは、退職金の積立金を前もって引き出すことで国民に消費を促し、経済を活性化させる狙いを持った政策だ。
 Caixaに口座を持っている人への自動振込みは他の銀行への振込みよりも早く行われる。その中でも、誕生月が1~4月までの人が最も早く金を受け取れる。これらの条件の人の口座への自動振込みは、9月13日に行われる。
 退職金の積み立て用の口座は、一つの会社に勤めている間、同じ口座が使われるが、転職すると別の口座がまた作られ、そこにたまり始める。FGTSの引き出しは、一つの積み立て口座あたり最大500レアルまで認められている。
 Caixaに口座を持っており、誕生月が5~8月の人への振込みは9月27日に行われる。9~12月生まれの場合は10月9日に振込まれる。
 Caixaによると、およそ3300万人のブラジル国民がFGTS積み立て資金の自動振込みを受ける。
 FGTSの資金を退職時まで積み立てておきたい人は、来年4月30日までにCaixaにその旨を伝えることで、受け取りを拒否できる。
 また、自動振込みを受ける権利があるのは7月24日までにCaixaで貯蓄預金(ポウパンサ)の口座を開いた人だけで、振込みを受けたくて7月25日以降に口座を開いた人には自動振込みは行われない。
 Caixaに口座をもたない人たちが金を受け取り始められる日時も、誕生月ごとに決められている。
 1月生まれは19年10月18日から、2月生まれは19年10月25日から、3月生まれは19年11月8日から、 4月生まれは19年11月22日から、5月生まれは19年12月6日から、6月生まれは19年12月18日から、7月生まれは20年1月10日から、8月生まれは20年1月17日から、 9月生まれは20年1月24日から、10月生まれは20年2月7日から、11月生まれは20年2月4日から、12月生まれは20年3月6日から、各々、受け取りが可能となる。(9日付アジェンシア・ブラジルより)