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《ブラジル》大統領の有名側近のネゴン氏が汚職関与?=リオ連警トップ更迭の理由か

 セルジオ・モロ法相は9日、ボルソナロ大統領の側近として知られるエーリオ・ネゴン下議(社会自由党・PSL)が、リオでの汚職事件に関与していないかの捜査を命じた。この件は、大統領が連邦警察リオ州長官の交代を命じた理由ではないかと疑われている。11日付現地紙が報じている。
 8月15日、ボルソナロ大統領はリカルド・サアジ連警リオ州長官を更迭した。当初はそれが、ボルソナロ一家とのつながりも噂されるミリシアに対して連警が捜査を試みたからではないかと見られていた。
 だが、ヴェージャ誌が6日、「サアジ氏が更迭された真の理由はネゴン氏に捜査が及んでいたためだ」と報じた。それによると、リオ州での年金関連の汚職事件に関与した人物として、ネゴン氏と同じあだ名の人物が捜査線上に浮上しているという。
 モロ法相は9日、この人物がネゴン氏自身なのか、他の人物なのかを捜査するよう、連警に命じた。同件の捜査は、連警長官のマウリシオ・ヴァレイショ氏の休暇(フェリアス)の初日にはじまったが、ヴァレイショ氏もボルソナロ氏から辞職を迫られている。
 ネゴン氏はボルソナロ大統領の「黒人の友人」として知られ、記者会見などにも頻繁に同席しているため、一般の市民にも顔や名前が知られている。来年のリオ市長選への出馬も噂されている。