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《ブラジル》週刊経済予測集(フォーカス)発表=ドル高レアル安は2022年末まで?

 ブラジル中銀が毎週月曜に発表する、週刊経済予測集フォーカスが16日に発表された。
 フォーカスは中銀独自の予想ではなく、中銀が100以上の金融機関社に対して行ったアンケートの集計結果だ。
 フォーカスでは、19年、20年、21年、22年末現在のSelic(経済基本金利)、政府公認の公式インフレ率のIPCA(広範囲消費者物価指数)、国内総生産(GDP)の成長率予測、ドル/レアル相場の動向に関するアンケート結果を発表している。
 それによると、2019年末から2022年末までのSelicは、それぞれ5%、5%、7%、7%で、全て、先週出された予測と同じだった。
 19~22年までのIPCAは、3・45%、3・80%、3・75%、3・5%で、19年の予測値は先週比0・09%ポイント(P)マイナスでm20年の予測値も0・02%Pマイナスだった。21、22年は横ばいだった。
 GDPの成長率は、19~22年までが各々、0・87%、2%、2・5%、2・5%と予測された。2020年の予測値2%だけが、先週の予測値から0・07%P下方修正されたが、その他は横ばいだった。
 為替相場の予想は、各々、1ドル=3・9レアル、3・9レアル、3・9レアル、3・95レアルで、全ての年で、0・2%Pから0・05%Pアップした。
 中銀は17、18日に通貨政策委員会(Copom)を開き、Selicを決める。現在のSelicは年5・5%と史上最低水準だが、さらなる景気のテコ入れの必要性と低インフレの継続により、5%へ利下げされるというのが大方の予想だ。(16日付アジェンシア・ブラジルなどより)