リオ州のウィルソン・ヴィッツェル知事が大統領選出馬に前向きな発言を行ったことを受け、ボルソナロ大統領の社会自由党(PSL)が、リオ州議会の連立与党から離脱することを16日に宣言した。17日付現地紙が報じている。
これは、PSLリオ州支部長でボルソナロ氏長男のフラヴィオ上議の命令で決まったという。
ヴィッツェル知事はグローボニュースに対し、「大統領になりたいと考えている」「現在の大統領が国の問題を解決できるかは大いに疑問だ」と答えていた。
ヴィッツェル知事はボルソナロ氏がPSLの前に所属していたキリスト教社会党(PSC)の所属で、ボルソナロ一族がリオを拠点にしていたこともあって以前から親しく、昨年の大統領選、知事選でも互いに協力する姿勢を見せていた。
PSLは同州議会の最大派閥となっていたが、議会の中でもPSLの扱いに不満の声が出ていたという。また、今回の離脱で、PSLの政治家が務めている州局長や州議会副議長などの役職も引き払われることになる。
だが、この決定はPSL内部でも対立を生んでいる。カルロス・ジョルディ、ルイス・リマ両下議のように「知事があのような態度を取ったのだから仕方がない」とする勢力がある一方、ダニエル・シウヴェイラ下議のように「フラヴィオ氏の一存で決められ、大統領は同意していない」と不満を洩らす声もある。