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サンパウロ市=特定の組合員だけ以前の方式に=通勤用のビリェッテ・ウニコでまた判断が変わる

 二転三転続きで話題となっている、サンパウロ市のバスや地下鉄を使う労働者向けの通勤手当(ヴァーレ・トランスポルテ、VT)を課金したカード、ビリェッテ・ウニコ(BU)の使用条件が、18日にまた変わったと19日付現地紙が報じた。
 通勤手当用のBU(BUVT)の扱いが変わるのは7度目だ。今回は、この問題に関する地裁の特別機関が、サンパウロ州の清掃と保全に関する企業の従業員組合(SEAC)に対し、同組合加盟の2千社の組合員に関しては、昨年まで使われていた「2時間4・30レアルでバス4台(またはバス3台+地下鉄1回)の乗り継ぎ可能」を採用するようにとの命令が下された。
 BUVTに関しては、昨年12月にブルーノ・コーヴァス・サンパウロ市市長が、「3時間4・57レアルでバス2台、もしくはバス1台と地下鉄1回」を提唱し、今年の3月1日から実行されていた。
 だが、市民からの反対の声が強く、司法判断が頻繁に変わった。8月9日には高等裁が市長側の要望を通しており、決着がついたかと思われていたが、再度、判決が覆ったことになる。
 サンパウロ市側は早くも控訴の構えを見せている。