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第40回書道展を29日に=「書道は薬を飲まないセラピー」

ソウザさん、パドさん、石川会長

 ブラジル書道愛好会(石川爽香(そうこう)会長)による『第40回書道展』が29日午前9時から午後5時まで、文協貴賓室(Rua Sao Joaquim, 381)で開催される。入場無料。
 書道愛好家の作品約100点が展示される。午後3時からは書道家により、大きな筆で畳一畳ほどの紙に書をしたためる実演が行われる。
 当日はブラジル熟連クラブ連合会、北辰ブラジル、茨城県人会、小林月仙さんの教室、若松如空(じょくう)さんの教室、スザノの山本教室などの作品も展示される。
 来社した石川さんによれば、熟連の教室では月2回の練習。生徒30人ほどのうち一世は40%、二~三世が50%、非日系が10%で、どんどん一世以外の割合が高まっているという。
 本職がグラフィック・デザイナーのアルトゥール・パド副会長によれば、「10年前の文協文化祭りのワークショップで初体験して気に入り、それからずっと練習している。ボクと同じ様にデザイナーで書道を始める人は多い。うちの教室で7~8人はそう。文字を工夫して書く行為は、デザインにも応用できるから、とても役に立つ」との効用をのべた。
 10カ月前に始めたばかりのマリナ・ソウザさんの本職は薬剤師。「私の場合、仕事とは全然関係ないけど、書道をやると精神が集中して心が落ち着く。瞑想をするような気持ちで書道をやっています。薬を飲まないセラピーかしら」と笑った。
 書の道に45年間も精進してきた石川会長は、「今年も素晴らしい作品が揃ったので、ぜひご覧になって下さい」と来場を呼びかけた。