ブラジルのアマゾン森林火災を受けて、日本政府はブラジル政府に対し国際協力機構(JICA)を通じて緊急援助物資を寄付した。その供与式が今月23日に首都ブラジリア連邦区のイタマラチ宮(ブラジル外務省)にて開催され、テントとスリーピングパッド約1千人分が引き渡された。
この緊急援助物資は、ブラジル政府による消火活動への協力のためにJICAマイアミ倉庫から送られ、今月19日にブラジリアへ到着。引き渡されたテント330個とスリーピングパッド998個は、ブラジル環境省傘下のシコメンデス生物多様性保全院(ICMBio)を通じて、最前線で消火活動を行う関係者に届けられる予定だという。
式典には、山田彰駐ブラジル特命全権大使、佐藤洋史JICAブラジル事務所長、レイナルド・サルガド・アジア・大洋州・ロシア二国間関係局長、ルイ・ペレイラ国際協力庁長官、ルイス・ビアジオニ環境省大臣代行、ホメロ・セルケイラICMBio総裁が出席。
山田大使は「森林保全とアマゾン地域の持続可能な開発は達成できると信じている。日本もブラジルに協力し、一緒にプロジェクトを開発していきたい」と述べ、アマゾン森林火災が収束するよう願った。
サルガド局長は、「私たちは、日本政府が提供してくれる支援に心から感謝している」と謝辞を述べた。また式典の中で、佐藤所長とセルケイラ総裁によって物資の引き渡しを確認する文書への署名が行われた。