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《ブラジル雇用情勢》最新失業率は11・8%=就業者の4割は労働手帳なし

 ブラジル地理統計院(IBGE)は9月27日、全国家庭サンプル調査(Pnad)の結果を発表。それによると、6~8月の平均失業率は11・8%で、5~7月の平均値と同じだったと発表した。9月28日付現地各紙が報じた。
 統計上の失業者数は1260万人だ。しかし、「就業者」扱いではあってもフルタイムで働けていない人や、統計の対象外となる、就職を諦めてしまった人なども合わせると、2800万人分の雇用が不足している。
 6~8月の就労者数は9363万1千人だが、その内の41・4%、3876万3千人は労働手帳に登録されていない。
 労働手帳に登録されていない労働者の中には、民間企業の非正規雇用者や、非正規の家庭内労働者、法人登録をしていない(CNPJをもっていない)自営業者などだ。
 こうした、労働手帳に登録されていない労働者は就労者全体の41・4%を占める。結果として、社会保障費負担者は就労者全体の62・4%にしかならず、これは2012年以降の最低値だ。
 IBGE所属分析員のアドリアーナ・ベリングイ氏によると、これまで正規雇用者の割合が大きかった、工業、情報、通信、金融の各部門でも、正規雇用者の数がほとんど増えていない。建設業なども正規雇用が多い部門だが、6~8月は自営業者が増えたという。