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北山たけし日伯友好病院に植樹=元気に育つ北島三郎のイペーと桜

イペーの植樹を行った北山たけし(左から中嶋州議、尾西さん、洲崎さん、北山たけし、天内ワルテル院長、岡本技術医師長、菊地さん、池田マリオさん)

 ブラジル初公演のため来伯していた演歌歌手の北山たけしは4日午後、サンパウロ日伯援護協会の日伯友好病院を訪問し、イペーの記念植樹を行った。援協や病院関係者による歓迎会も行われた。

北島三郎が植樹した桜の前で記念撮影を行う北山たけし

 同氏はNHK紅白歌合戦に5年連続で出場する人気演歌歌手。北島三郎の女婿で、弟子でもある。北島三郎は1984年に来伯し、同病院建設予定地購入のために、チャリティーショーを開催。その際、病院敷地内にイペーと桜の記念植樹を行った。35年がたった現在、2本は大きく成長し、病院の入口で来院者を迎えている。
 病院では洲崎順さん、菊地義治さん、井上健治さん、尾西貞夫さんら援協役員、病院職員、中嶋マルシオ・サンパウロ州議も駆け付け、一同は北島三郎への感謝を伝え、訪問歓迎会を行った。
 病院職員を代表して、岡本セルジオ技術医師長は「35年前、北島三郎様の貢献で植えられた病院というタネは大きく育ち、今では1700人の職員が勤める大医療施設となった」と感謝の言葉を述べた。

病院の女性職員に大人気だった北山たけし

 北山たけしは「ボア・タルジ」、「ムイト・オブリガード」とポルトガル語をまじえ、「次に来伯する時は、北島さんも引っ張ってきます。この病院もあるので安心して連れて来られます」と話し、会場の笑いを誘った。

挨拶を行った北山たけし

 すでにブラジル福岡県人会も訪問し、「日系社会の方々は日本の心をとても大事にして、二、三世に伝えている。自分が見た日系社会の様子を北島さんに伝えたい」とにこやかに語った。
 また中嶋州議から洲崎さん、北山たけしに記念プレートが贈られ、北山たけしから病院に、自身のCDなど記念品と北島音楽事務所から金一封が手渡された。


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 援協前会長の菊地義治さんによると、与儀昭雄現会長、井上健治副会長と一緒に2016年に訪日し、北島三郎に来伯を頼んだそう。18年にブラジル日本移民110周年、日伯友好病院創立30周年を迎えるためだった。それに合わせて来伯してほしいとの意図だったが、北島三郎の体調の都合からかなわなかった。北山たけしが持ち帰る日系社会の思い出話や写真を通して、北島三郎に日系社会を懐かしんでもらいたいものだ。