パラナ州クリチバのラヴァ・ジャット(LJ)作戦班主任のデウタン・ダラグノル氏を、栄転と共に主任の座から降ろそうとする動きが連邦検察庁の検察官の間で起こっていると、10日付エスタード紙が報じている。
ダラグノル氏は現在、2014年にはじまったLJ作戦の主任を務めているが、6月にはじまった、サイト「ジ・インターセプト」によるヴァザ・ジャット(VJ)報道で、ルーラ元大統領の容疑の判断に関する疑惑や、当時のパラナ州連邦地裁判事で現法相のセルジオ・モロ氏との間の検察官と判事の密接な関係の違法性、LJの名前を使った宣伝行為疑惑などが報じられていた。
ダラグノル氏は常に報道の信憑性を否定しているが、マスコミや世間からの批判は強く、10月2日に検察庁長官に就任したアウグスト・アラス氏も「ヴァザ・ジャット報道は本当だと思う」と発言していた。アラス長官はLJが世間の脚光を浴びすぎることも嫌っており、その代表的な存在だったダラグノル氏の座が危ぶまれていた。
そこで、検察官の間では、ダラグノル氏の名誉を傷つけないために、パラナ州検察から地域検察へ昇格させてLJ主任を退かせる方法を話し合っているという。
ただ、これを実現させるためには、ダラグノル氏が内部選挙に出馬しなくてはならない。