14日、ペルナンブッコ州レシフェのペルナンブッコ・アリーナで行われた五輪代表同士のサッカーの親善試合で、ブラジル代表は日本代表に2―3で敗れた。
6月に行われたフランスのトゥーロン・トーナメントで優勝して以来、好調なブラジル五輪代表はこの日、そのトゥーロンで決勝戦を戦った日本を地元に迎えた。
ブラジル代表は開始早々、コリンチャンスのゲームメーカーでもあるペドリーニョが積極的に仕掛けに行き、前半14分、センターフォワードのマテウス・クーニャ(ライプチッチ)がディフェンダー渡辺(FC東京)との激突からPKを獲得。これを成功させ、1点を先行した。
だが27分、田中(川崎)がペナルティ・エリア前でボールを受けると、右足で強烈なミドル・シュートを決め、同点。
だが、ブラジル代表は後半、相手ゴール前で決定的なチャンスを作った上、パウリーニョ(バイエル・レヴァークーゼン)がマークを外した状態からペナルティ・エリア内でシュートを放ったが、ゴールの上に蹴るシュートミスでチャンスを失った。
するとその直後、日本がカウンターに転じ、田中がペナルティ・エリア外からシュートを放つと、それがディフェンダー、リャンコ(トリノ)を伝ってゴールに入り、日本が2―1でリードを奪った。
さらに、後半22分には中山(ズウォレ)が、ペナルティ・エリア外からのシュートで3―1とした。日本は3得点が全て、ペナルティ・エリアの外からのシュートだった。
ブラジル代表も後半36分に得たPKのチャンスを、ペドロ(フィオレンティーナ)が決め、1点差に追い上げるもそこまでだった。
ブラジル五輪代表はジャルジーネ監督になってから初めての黒星となった。
日本代表とはこれで1勝1敗だが、トゥーロンでの勝利はPK戦だっただけに、東京五輪に向け手ごわい相手となった。(14日付グローボエスポルテより)