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東西南北

 ボルソナロ大統領とPSLとの対立が話題を呼ぶここ数日だが、その一方で、民主労働党(PDT)の下議4人、ブラジル社会党(PSB)の下議3人が15日に離党を発表した。理由は、左派政党の間で義務付けられていた「社会保障制度改革への反対」という約束を破って賛成票を投じ、党内で迫害されたためだ。彼らは「不当な理由で追い詰められた」と主張し、下議としての任期を失わない形での党移籍を求める訴訟も起こしている。離党表明者の中には、昨年、サンパウロ州選出で当選した、米国名門ハーヴァード大学卒の25歳の才媛、タバタ・アマラル氏も含まれている。彼女らの今後がどうなるかも気になるところだ。
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 16日付エスタード紙の表紙の写真が「意味深」だとして話題になっている。それは、ボルソナロ大統領が手で銃の形を作って、手を前に組んで頭を下げるセルジオ・モロ法相を指差し、それをパウロ・ゲデス経済相が傍らで笑いながら見ている、というものだ。15日のPSL党首の連警捜査も「唐突で不可解なもの」と報じられただけに、連警を傘下に置く同法相との間に何かあったのかと勘ぐる人が少なくない。今後の汚職撲滅対策の行方も気になる。
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 昨日付で報じたセアラー州フォルタレーザでの7階建てビルの崩壊事故だが、昨日亡くなったと報じられた犠牲者は、ビルの近くにある商店の店員で30歳の男性で、7階に住む住人を訪問していた際に事故に遭ったという。16日朝には、この事故での2人目の死者の存在が発表された。朝の報道では女性であることが判明している。