ホーム | コラム | 特別寄稿 | 将来は世界一の農業大国=ソロカバ在住 早川量通

将来は世界一の農業大国=ソロカバ在住 早川量通

 9月15日に開催された「第71回全伯短歌大会」は令和最初の記念すべき大会でした。そこで、まったく予想もしていなかったことに、私の作品が1位となりました。
 〈天と地を区切る稜線の果てしなく大豆実れるブラジルの大地〉――この短歌を見た友人の志方進さんが、作品に描いた壮大な大豆生産の様子を裏付けるようなデータを送ってくれました。私は漠然としたイメージからあの短歌を書きましたが、改めて数字で見て、感動しました。
 志方さんは、南米産業開発青年隊8期の同期生として、1962年に一緒に渡伯した仲間です。
 そのデータによれば、ブラジルの大豆の生産量は現在、アメリカ合衆国に次いで世界第2位です。近々アメリカを抜いて世界一の生産国になると信じます。
 調べてくださった資料によりますと、ブラジルのトウモロコシ・サトウキビ・コーヒー豆・綿花等の農産物は世界にあって主要農産物の地位を占めています。その現状が、この資料から一目瞭然に判ることと思います。
 ブラジルという土地は潜在資源、水資源に恵まれており、大型農業が可能です。その現実に鑑みて、すでに穀物の大生産国であり、将来はさらに、米国を抜いて世界第一位の地位を占めるのは夢ではないと思います。
 今のブラジルは、いかにも多くの政治家の腐敗が目立ちます。ですが、その中にあってすらも、これは未来に希望が伺える数字ではないでしょうか。