【既報関連】チリ政府は28日に閣僚8人の挿げ替えを行い、激化するデモを止めようとしたものの、デモはまだ継続中だと28、29日付ブラジル国内サイトが報じている。
ピニェラ大統領は28日午後、8人の閣僚交代を発表した。注目されたのは、内務・治安相のアンドレス・チャドウィック氏と財務相のフェリペ・ラライン氏の更迭だった。チャドウィック氏はピニェラ大統領のいとこで、長年、顧問的な役割を果たしてきたが、抗議参加者のことを犯罪者呼ばわりし、国民の強い反感を買っていた。
ピニェラ大統領は先週、閣僚に総辞職を行うよう、依頼していた。
だが、国民の怒りはまだ収まらず、28日もデモは暴力的なものとなっている。首都サンチアゴでは市内中心部の商店街が焼き討ちに遭うなどの被害が出た。
28日はサンチアゴ市内の地下鉄も動いていなかったが、地下鉄の地下の連絡道に放火をする犯罪も行われた。
10日以上続くデモでの死者は20人に達している。チリ政府はすでに非常事態宣言を解いているため、軍隊は出動していない。
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