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《ブラジル》バイア州=海水浴後の観光客が入院=肌にシミ出た2日後に

海水浴後の観光客の背中に現れた真っ赤なシミ(3日付G1サイトの記事の一部)

 バイア州南部のイリェウス市で、海水浴後の観光客が気分が悪くなって入院する騒ぎが起きたと5日付現地紙サイトが報じた。
 この観光客はミナス州から来たアンデルソン・ガブリエル氏(38)で、2日に同市のコルルペ海岸で海水浴を行ったところ、かゆみなどを感じて水から出たら、全身にシミのようなものが現れ、病院で受診したが、4日午後になって吐き気と嘔吐ももよおし、入院となった。
 同市では、海岸での原油塊回収作業を行っていたボランティアの環境活動家クラウジア・サンタナ氏も、頭痛や胃痛、吐き気をもよおして治療を受けている。
 同市防疫局は、二人の症例と原油との関係を調査するため、サルバドール市にサンプルを送ったが、検査結果はまだ出ていない。ただ、海水浴でアレルギー的な症状が出たのはガブリエル氏のみなので、特例扱いとなる可能性もある。
 同市保健局は、原油に触れる、ガスを吸う、飲み込むなどの行為によって、皮膚の炎症などの外科的な症状や嘔吐、頭痛といった内科的な症状が起こりうるとして、海水浴客やボランティアに注意を呼びかけている。
 北東部では、漂着した原油塊を除去したはずの海岸で海水浴中に原油が皮膚に付着した、浜辺で原油を踏みつけたといった報告が続いており、注意が必要だ。
 また、バイア州沖のアブロリョス諸島に原油が漂着し始めた事もあり、アブロリョス国立海洋公園は当面、観光客の入場を禁止した。
 4日現在の原油漂着箇所は9州125市321カ所で、フェルナンド・アゼヴェド国防相は「今後の原油漂着量は予想さえ出来ない」と語った。