5日に行われた政権発足300日記念式典で、ボルソナロ大統領が電力公社エレトロブラス社の民営化法案に署名。議会にも提出した。5、6日付現地各紙・サイトが報じた。
エレトロブラス社はラテンアメリカ諸国最大の電力会社だ。法案によると、ブラジル政府は同社の株式を40%だけ残し、残りは売却する予定だ。
前のテメル政権でも同社民営化の法案は提出されたが、任期内には議会承認されなかった。
鉱山動力相ベント・アルブケルケ氏によると、政府は、持ち株比率に関わらず発生する議決決定権(ゴールデンシェア)も手放すという。
同相は、来年下半期に民営化の手順が開始されることを望むとしつつ、進展の速度は議会での法案承認次第との姿勢を崩さなかった。
同公社の民営化により、政府は最低でも162億レアルの収入が得られると見込んでいる。
ブラジルでは現在、2013年のジウマ政権時に決定された、特定の発電所で発電された電力は市場価格よりも安く提供させる制度が継続している。だが、エレトロブラスの民営化がなされると、この制度が廃止され、電力は市場価格で提供される可能性が高くなる。
鉱山動力省の高官、マリゼッテ・ペレイラ氏は、「民営化することにより、エレトロブラス社は、設備投資費と負債解消に回すための費用の両方を手にすることができる」と、語っている。
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