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東西南北

 ルーラ氏の釈放がブラジル中の話題をさらった週末。トフォリ最高裁長官やモロ法相の意向を受けた連邦議会では、ラヴァ・ジャット派議員中心に、「2審有罪で刑執行」の憲法補足法案の審議を急ごうとしている。だが、11日付のヴェージャ紙サイトによると、最高裁での審理後の同件に関するツイート110万件を調べたところ、71%が最高裁の審理結果に賛成していたことがわかったという。たしかに審理後やルーラ氏釈放後に、反ルーラ派の人たちが大騒ぎして暴動に発展するような「国民の怒り」は感じられない。むしろ、こうした勢いがどうして失われてしまったかの方が気になるところだが。
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 10日に発表され、世界中を震撼させた、ボリビアでの暴動の最中でのエヴォ・モラレス大統領辞任は、受け手の中でもかなり混乱を巻き起こしている。当初報じられていた「エヴォ氏の選挙違反」のイメージから、辞任直後はそれを喜んでいた人たちが目立っていたが、続々と伝えられる反エヴォ派の暴力行為を知り、驚いた人も多かった。2022年の大統領選出馬候補のルシアノ・フッキ氏のように、一旦は喜んで流したツイートを、事情を知って消した人も少なくなかった。
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 10日のサッカーの全国選手権、3カ月間負けのないフラメンゴは、この日もバイア相手に3―1と力でねじ伏せた。これで、残り6節を残した時点で2位パルメイラスに勝ち点差10の差をつけたことに。あくまで、向こう2節の内容いかんではあるが、最短で17日にも優勝する可能性がある。実現すれば記録的な早さだが、はたして。