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県連代表者会議=JICAに料理講師派遣を要請=県人会で日本語講座開催も?

弁論大会で優勝した浦塚カミラ彩さん

 ブラジル日本都道府県人会連合会(山田康夫会長)の「10月度代表者会議」が先月31日、文協ビル内の県連会議室で行われた。弁論大会優勝者の発表が行われた他、来年の日本祭りに向けて山田会長から料理講師のJICAボランティア派遣要請を検討していると提案があり、多数決の結果、全員一致で賛成となった。
 冒頭、先月に台風19号と大雨の被害で亡くなった13都道府県の91人の犠牲者と、先月30日(日本時間)に急逝した東京都友会の関根隆範会長に1分間の黙祷が捧げられた。
 今年9月の弁論大会で優勝し、見事日本行きの切符を手に入れた浦塚カミラ彩さんが、今年のテーマ「三方良し」の発表を行った。難しいテーマを見事にまとめた浦塚さんに、惜しみない拍手が送られた。
 日本祭りについて、谷口ジョゼー眞一郎実行委員長は「来月には最終的に黒字かどうかわかる」と発表。すでに首都を訪問し、政府に来年の資金を依頼している。11月からはスポンサー集めを本格的に行っていく予定だ。
 山田会長からは「来年からJICAボランティアで料理講師の派遣を検討している」と発表された。日本で調理師免許を所持している人に依頼し、日本祭りの料理の質を上げることが目的だ。
 これには、川合昭会長(秋田県)が「コロニアの料理は基礎が足りない。ぜひ来ていただきたい」と力強く賛成の意を表明し、要請することが拍手で承認された。
 日本留学生OB会のASEBEXからも、日本語教師派遣を要請したいと相談を受けたという。「県費留学を募集する時に日本語の問題がある。県連が音頭を取り、各県人会で講義を設けるか考えている」と語った。
 各県人会情報では、名和渋川幸子マリア会長(青森県)が、65周年を無事に終えられたことに感謝を述べた。
 篠原裕之オラシオ会長(長野県)は、11月17日の創立60周年式典に県知事が来伯するはずだったが、大雨の被害により副知事になったと報告。「大変な被害があってもブラジルの同胞を思い、母県から来てくれるのはありがたい」との思いを語った。
 日本祭り分を入れた8月度会計報告は収入111万1284・06レアル、支出は115万6215・79レアル、9月度会計報告は収入35万7347・26レアル、支出は65万302レアルでどちらも赤字計上となった。
 これに対し、第一会計の西山実会長(佐賀県)は、「ルアネー法の支払いの関係で2カ月とも赤字だが、実際は黒字決算なので問題ない」と説明があった。
 9月度会計報告に計上された支出『京都会=489・40レアル』については、山田会長から「京都府が新しく会を立ち上げるのを手伝っており、その費用がかかっている」と報告された。


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 県連の10月度代表者会議では、白田ネウザ会長(群馬県)が滋賀、福島、群馬、東京の4県人会が、今月24日にリベルダーデ区の福島県人会館(Rua da Glória, 721)で食べ物や工芸品のバザーを行うと発表した。山田康夫県連会長は「色んな県人会が協力し合ってイベントを行うのはとても良い。県人会の活性化にもつながると思う」と語った。ちなみに山田会長の滋賀県人会が販売するのは『爆弾弁当』。中身は「爆弾のように〃すごい弁当〃だからお楽しみに!」とのこと。これは買って確かめるしかない!?