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来年の白鵬杯にブラジル初招待=本紙の記事見て招待を決断=サンパウロ市土俵で選手お披露目

横綱白鵬(FourTildes, from Wikimedia Commons)

 ブラジル相撲連盟(土屋守雄オスカル会長)主催の「第19回ベテラノ相撲大会と幼少年評価大会」が、10日午前9時から、サンパウロ市のミエ・ニシ野球場内土俵場で開催された。今回の大会では、一般社団法人白鵬ドリーム基金からの招待を受け、来年2月2日に両国国技館で開催される「第10回白鵬杯」に参加することになった選手5人、監督1人、コーチ1人がお披露目された。航空券、日本での交通宿泊費は全て同基金から提供される。

(写真左から)白鵬杯に参加する小斉平さん、パウロさん、エドゥアルドさん、ジマスさん、フェリッペさん

 第10回白鵬杯への参加は、先月日本の大阪府で開催された「第23回世界相撲選手権」の際、選手団16人を引率した大瀧多喜夫・連盟渉外部長が、本紙の『スザノ市=世界初?!小学校で相撲教育』(9月27日付)の記事を相撲協会に紹介したところ、横綱白鵬自らが「ブラジル相撲の親方はどなたですか」とやって来て、大瀧部長に白鵬杯への招待の旨を告げた。
 横綱・白鵬翔(はくほう しょう)は、1985年3月11日にモンゴル国ウランバートル生まれ。宮城野部屋所属の現役大相撲力士で、第69代横綱(2007年7月場所から)だ。
 今年の白鵬杯には世界から約1千人が参加。ブラジルからの参加は来年が初となる。
 白鵬杯に参加するのは監督・小斉平徹さん(43、イタペチニンガ在住)、コーディネーター・飯田浩之さん(24、茨城県)、団体戦に参加する15歳までの選手5人が、先鋒アルツル・デナルジさん(10)、次鋒フェリッペ・コサイヒラさん(11)、中堅ジマス・ダ・シウバさん(12)、副将エドゥアルド・デ・アルメイダさん(13)、大将パウロ・デ・オリベイラ・ジュニオルさん(14)。
 ブラジル全土にある9支部から子どもの多い5支部を選び、その中から「日々練習に励んでいる」「稽古に欠席しない」「相撲の基本をよく知っている」ことを基準に日本行きの選手が選考され、今大会で正式発表されることになった。

幼少年の部で相撲を取る選手

 土屋守雄オスカル会長は、「選手はただ強い弱いで選んだわけではない。白鵬から与えていただいた日本での素晴らしいチャンスを生かし、将来のブラジルの相撲に役立ってほしい」と若い選手たちに期待を寄せた。
 なお「第19回ベテラノ相撲大会と幼少年評価大会」では、35歳以上のベテラーノ5人と幼少年男女の選手約80人が出場。ベテラーノは、元大相撲力士(玉ノ井部屋)の黒田吉信さん(43、サンパウロ出身)が圧倒的な強さを見せて優勝。幼少年の部は5歳から15歳までの力士が日頃の練習成果を競い合った。