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《ブラジル》9月の小売は前月比0・7%アップ=積み立て退職金早期引き出し政策の効果か

 ブラジル地理統計院(IBGE)は13日、9月の国内小売業の総売上が、8月比で0・7%増えたと発表した。これで、5カ月連続の前月比アップだ。ブラジル海通(ハイトン)投資銀行のエコノミストは、「ポジティブな結果。国外情勢は決して楽観できるものではないが、国内情勢に目を向ければ、経済状況は目に見えて改善されている」と語った。
 だが、9月の小売業の売上が前月比プラスとの結果も、国内総生産(GDP)成長率予想を上方修正させるほどではない。全国財・サービス・観光商業連合(CNC)は、今年第3四半期のGDPは前期比でプラス0・4%だろうとの予測を変更しなかった。
 「『一般家庭が利用するサービス』は下がった。9月の小売業の結果は確かに良かったが、7~9月の第3四半期の結果が“素晴らしい”かと言われれば話は別」と語るのは、CNC経済部門所属エコノミストのファビオ・ベンテス氏だ。
 第3四半期の小売業の売上は、第2四半期比で1・6%増大した。IBGEの商業部門月次調査主任のイザベラ・ヌネス氏は、「独立記念日前後のブラジル・ウィークのプロモーションと、勤続期間保障基金(積み立て退職金、FGTS)の早期引き出しが9月の好結果に繋がった」と分析している。
 小売業を8部門に大別した場合、7部門が前月を上回った。また、「自動車、オートバイ、各部品」と「建設資材」を加えた「拡大小売業」は、前月比0・9%増で、8部門のみの売上の伸びを上回った。「自動車、オートバイ、各部品」は前月比で1・2%、「建設資材」は同1・5%、売上が伸びた。(14日付エスタード紙より)