17日にブラジリア近郊のガマで行われた男子サッカー17歳以下ワールドカップ(以下「U17W杯」)の決勝戦で、U17ブラジル代表がU17メキシコ代表を2対1で破り、同大会4回目の優勝を飾った。18日付現地各紙が報じている。
今回の決勝は、4度目の優勝を目指すブラジルと3度目の優勝を目指すメキシコが激突。前半は両者とも0対0で折り返したが、後半21分にメキシコのブライアン・ゴンサレスがヘディングシュートを決めて先制した。
ブラジルは先行を許したものの、準決勝のフランス戦で2点差を跳ね返した経験がチームに自信を与えており、落ち着いて反撃。後半39分にカイオ・ジョルジがPKを決めて同点とした後、後半の追加タイム3分にもラザロが勝ち越し点を奪い、逆転勝利を収めた。
本来、今年のU17W杯はペルーで開催される予定で、ブラジルは南米予選突破に失敗していた。その後、ペルーがインフラ整備の遅れから開催権を返上。ブラジルに開催が回ってきて、開催国枠での出場だった。
そうした背景から、ブラジルがどこまで勝ち進めるか未知数だったが、1次リーグでカナダ、ニュージーランド、アンゴラに3戦全勝。決勝トーナメントに入っても、チリ、イタリア、フランス、メキシコと強豪国を次々と破り、終わってみれば7戦全勝と、文句なしの優勝だった。
チームを率いたダッラ・デア監督は、「この世代の選手の能力の高さを知らしめることが出来た。この中から何人もが、将来、フル代表のメンバーに入ると確信している」と語った。